通信速度は?格安SIMのデータ無制限プランのメリットとデメリット

月の終わりに通信速度の制限にかかりストレスを感じたことはありませんか?

「どんなに使っても、速度制限にならないSIMがあればいいのに…」と思う人も多いですが、実は格安SIMには、データ無制限プランというものが存在します。

今回は、そんなデータ無制限プランのメリットとデメリットについて解説します。

データ無制限プランは本当に使い放題?

「データ無制限プラン」は、文字通りデータ通信が無制限に楽しめるサービスです。

データ通信の多いユーザーにとって、どれだけ使っても速度制限にかからないSIMはまさに夢のようなサービスです。でも、本当に速度制限にかからないのか気になると思います。

結論から言うと、真の「無制限」ではありません。

格安SIMによっては、直近3日で〇〇GB~使うと一時的に速度制限がかかるもの、速度制限の具体的な数値は発表していないものの、体感的にかなり速度が遅くなるものなど、いつでも ‘’無制限’’ にデータ通信ができるものは少ないと思っていいです。

格安SIMによっては、どの時間帯や場所でも比較的安定した通信速度が出る優れものもありますが、大半はそうじゃないと思った方があとで後悔しないと思います。

通信環境によって大きく変わる

たとえ同じ格安SIMの無制限プランでも、使う時間帯や場所によって回線が混雑するため著しく通信速度が低下することがあります。

また、直近3日間3GBなど具体的な数字がある場合はいいですが、公式に発表されていない場合は、格安SIM側で「他のユーザーに影響を与える」と判断すれば、速度を制限することがあるのでユーザー側からすると急に速度制限になるなど、やや理不尽なこともあるようです。

ただし、逆を言うと、インターネット回線が混んでいなければ通信制限なしにデータ通信が楽しめるということです。

実際に、どのくらいの通信速度が出るかなどは使っているユーザーの声を参考にしないとわからないので、口コミをうまく活用したいです。

データ無制限プランの現状を知った上で、メリットやデメリットについて書きます。

データ無制限プランのメリット

メリットその1:データ通信が好きなだけ使える

データ無制限プランなので、やはり一番のメリットは好きなだけ使えること。どのくらい通信速度が出るかはさておき、データ無制限プランを使う人の目的はやはりこれに尽きます。

スマートフォンで動画や写真編集など、日頃からたくさんのデータ通信を行う人は月末の速度制限はとにかく厄介。

また、テザリングなどスマートフォン以外でもデータ通信をする人は、データ無制限プランは必須です。

メリットその2:安い料金

例えば、1ヶ月に30GB使う場合、30GBプランを契約するよりもデータ無制限プランを契約した方が割安になることが多いです。

データ無制限プランでは、一般的に1,980円~2,500円くらいで、人によってはスマートフォンに別のSIMカードを入れて、Wi-Fiルーターなどにデータ無制限SIMを入れて利用する人もいます。

固定回線やWimaxを別途契約するよりも、かなり費用を抑えられます。

データ無制限プランのデメリット

デメリットその1:通信速度が遅い

格安SIMによっては、Yahoo!など通常のインターネットでもストレスを感じることがあります。

Webページを閲覧できない速度なので、YouTubeなど高画質での動画視聴は当然ながら厳しく、せっかくデータ無制限プランにしたのにその恩恵を全く受けられないなんてこともしばしばあります。

また、使い放題だと思って契約したのに格安SIMによっては速度制限がかかるので不便です。

デメリットその2:使わない人は損

月に5GBなどあまりデータ通信を使わない人は、かなり割高になります。

データ無制限プラン(データ専用)の相場1,900~2,500円だと月7GB~9GBプランの料金と近いので、普段7GB~9GB程度しか使わないという人はデータ無制限プランはおすすめしません。
デメリットその3:通信環境によって大きく変わる
ユーザーにはどのくらい通信回線が混んでいるかわかりません。

データ専用SIMなら、最低利用期間がないのでもし使い勝手が悪ければ別のものに乗り換えられますが、音声通話対応SIMだと最低利用期間があるのでそうはいきません。

データ無制限プランがおすすめなのは2パターン

たくさんデータ通信を行う人と言いたいところですが、より具体的にすると、動画をよく観る人と多少速度が遅くてもとにかくたくさん使いたい人です。

まず、データ通信を行う上で多く消費するのが「動画」です。LINEの1メッセージで1KB程度、1,000メッセージで1MB、画像を送ると2~4MBくらいになりますがかなり少量です。

1KB(キロバイト)=1024B
1MB(メガバイト)=1024KB
1GB(ギガバイト)=1024MB

それに比べて、YouTubeの動画視聴では360pで視聴すると1時間で239MB、480p(高画質)なら360MB程度とLINEの1,000メッセージの1MBと比べて、かなりのデータ容量を消費することがわかります。

なかなか、どのくらいデータ容量を使うのかイメージしにくいかもしれませんが、360pを4,3時間視聴すると1GB消費し、480pを2.8時間視聴すると1GB消費します。

もし、スマホユーザーの平均的データ通信量の月3GBプランを契約していると、YouTubeを480pで8.4時間視聴するだけで速度制限にかかる計算になります。

そのため、よく動画視聴をする人はデータ無制限プランの方がベターです。

また、多少速度が遅くなるのは承知でとにかくたくさんのデータ通信を楽しみたいという人にはかなりおすすめです。

日頃から、安定的に下り10Mbps~出るのはあまり期待できないかもしれませんが、3Mbpsなどインターネットを閲覧したり高画質以外で動画を観るなどそこまで高品質を求めなければ、かなりいいです。

まとめ

今回は、データ無制限プランのメリットとデメリットについてでした。

次回は、データ無制限プランのあるおすすめ格安SIMについて特徴や評価などより詳しく解説します。

では、ぜひこの記事が皆さんの参考になれば嬉しいです。