格安SIMで通話するには?電話代を節約するコツ

「料金が安いのは知ってるけど、どうやって通話するの?」と格安SIMの電話について、あまりよくわからないという人も少なくないと思います。

今回は、格安SIMで電話する方法と節約するためのコツをいくつか紹介します。

ぜひ、参考にしてください。

格安SIMで通話する方法は2つ

格安SIMで通話するには、大きく2つの方法があります。

まずは、音声通話対応SIMを使う方法、そしてスマートフォンに「電話アプリ」をインストールする方法です。

この2つは全く同じというわけではなく、前者はキャリアのように電話回線を利用したもので、後者には細かく2種類あります。

1つ目は、「楽天でんわ」など特定の電話番号網を中継し、通話料金を安くする電話アプリ。2つ目はインターネット回線を利用して通話する「IP電話」です。

IP電話は、050で始まる電話番号で、データ通信を利用して通話を行います。そのため、たとえデータ専用SIMであっても利用可能です。LINEやメッセンジャーなどの無料通話も、インターネット回線を使います。

ただ、IP電話には緊急電話にかけられないなど、いくつか注意点もあるので覚えておきましょう。

最近では、無料通話アプリを使って通話を楽しむ人が増えたので、もう普通の電話はいらないという人も少なくはないかもしれません。

2つの違いをしっかり把握して、目的に応じてベストなものを選びたいです。

IP電話のメリット・デメリット

IP電話にはいくつか注意点があると述べました。ここからは、メリットとデメリットについてです。

IP電話のメリット その1:基本料金が安い or 無料

電話番号を使った通話には、基本料金として毎月ある程度のお金がかかります。

それに対して、IP電話ではサービスによって基本料金が無料のもの、かかったとしてもかなり安いです。

「普段、あまり電話はしないけれど、万が一のために電話番号だけ欲しい」というユーザーにオススメですね。

メリットその2:データ専用SIMでもOK

インターネット回線を使うIP電話では、データ専用SIMでも利用できるので毎月の料金を抑えられます。

メリットその3:同じプロバイダー同士なら通話料が無料になることも

「FUSION IP-Phone SMART」など、同じプロバイダー同士なら無料で通話ができるのも大きなメリットです。

最近になり、IP電話を使う企業や人が増えているので、今後さらにこの恩恵を受けられそうです。

いずれのメリットも、「料金」に関わることです。

IP電話のデメリット その1:緊急電話にかけられない

緊急電話の他に「0120(フリーダイヤル)」や「0570(ナビダイヤル)」にも発信できません。

最近、「0570」を使う企業が多く「0120」や「0570」しか使っていない企業だと、他の担当窓口に電話をしなければいけないのでかなり不便を感じるかもしれません。

デメリットその2:通話品質

インターネット回線を利用するIP電話では、通信環境によって通話が途切れたり、通話品質に影響を及ぼすことがあります。

おそらくWi-Fiなら大丈夫だと思いますが、3G回線などYouTubeの動画再生ができないような速度なら通話に影響するかもしれません。

また、電車のガード下や高速道路やトンネルの中など、場所によって電波が届きにくいこともあります。

通話料金の目安

音声通話対応SIMと電話アプリの料金を見ていきましょう。

最近のキャリアでは、「定額かけ放題」という形で国内通話を無制限にかけられるサービスが主流です。

ドコモ、au、ソフトバンクともにかけ放題は月額2,700円ほどで利用できます。

無制限に通話ができるので一見かなりお得のように聞こえますが、あまり通話をしない人にとってはやや割高になるのが欠点です。

ちなみに、従来の通話料金は20円/30秒というのが基本で、1ヶ月に67.5分以上しないと2,700円の元は取れない計算になります。

これに対して、格安SIMの音声料金はどうでしょうか。

基本的に、20円/30秒とキャリアと同じですが、定額ではないのでもし通話をしなければ通話料金はかかりません。

1ヶ月に3時間以上通話をする場合、単純計算で7,200円になるので結構な出費になります。

格安SIMにして、通話料金だけで毎月7,000円以上支払うのは非常にもったいない。そんな時は、通話料金を賢く節約したいものです。

ここからは、格安SIMで通話料金を節約するコツについてです。

節約するコツその1:無料通話アプリを使う

「どうしても、電話番号で通話する必要がある」という場合を除いて、友人や家族に通話をする際は、LINEやメッセンジャーなど無料通話アプリを活用します。

無料通話アプリはデータ通信は消費するものの、Wi-Fiがあれば実質無料で通話できるので大幅な節約につながります。

これが、最も簡単で効果のある節約方法です。

ちなみに、LINEの無料通話では1分あたり0.3MB、1時間あたり18MBのデータ通信を消費するとされており、1GBなどの少量プランに加入している人は、もしかしたら足りなくなるかもしれません。

また、ビデオ通話では通常よりも多くのデータ通信を消費するので、ぜひ覚えておきましょう。

節約するコツその2:電話アプリを使う

通常の20円/30秒から半額になる電話アプリを使うのもいいです。

各格安SIMでは専用のアプリがあることが多く、IIJmioなら「みおふぉんダイヤルアプリ」、BIGLOBEなら「BIGLOBEでんわ」、楽天なら「楽天でんわ」です。

節約するコツその3:固定電話を使う

スマートフォンで通話するのに慣れている人は、少し不便かもしれませんが、外にいる時はスマートフォンで、家にいる時は固定電話で通話するなど使い分けると節約できます。

節約するコツその4:通話専用の携帯電話(スマホ)を持つ

毎月の通話料金がとにかく高いという人は、通話専用の携帯電話を持つのも一つの方法です。

キャリアのかけ放題に加入した携帯電話(スマートフォン)とデータ専用SIMの格安SIMを併用すれば、通話料金を抑えつつ全体的な費用のカットにつながります。

節約するコツその5:LINE Outを使う

「LINE Out」は、スマートフォンの通話料金が最大で95%OFFになるIP電話で、月額基本料と初期費用ともに0円です。

また、約15秒の広告を観れば無料で通話が可能な「LINE Out Free」という機能もあり、1日5回まで携帯電話へは1分間、固定電話へは3分間の無料通話が可能です。

無料通話が終わる20秒前に「ピー」という音で知らせてくれ、時間が経過すると自動的に通話が遮断されます。

美容院の予約など、ちょっとした通話に使える便利サービスなので、個人的にかなりオススメです。また、10分まで無料で通話ができる飲食店や娯楽施設は、130万店舗以上もあります。

無料通話ができる場合は電話番号を入力した際に「無料通話/お店」と表示されます。

まとめ

いかがでしたか?今回は、格安SIMを使った通話と節約のコツについてでした。

便利なサービスを利用して、賢く節約しましょう。