今、話題の格安SIMとは?10分でわかる格安SIM
最近、テレビやインターネット上でよく耳にするようになった「格安SIM」という言葉、皆さんは、格安SIMがどのようなサービスか知っていますか?
スマートフォンの月額料金を2,000円程度に抑えるなど、3大キャリアと比べて大幅に料金を節約できるものとして、年々その人気は高まっています。
今回は、格安SIMについてあまり知らない初心者の方に向けて、どこよりもわかりやすく解説します。
格安SIMって何?
格安SIMの説明の前に、まず「SIMカード」について知っておきましょう。
SIMカードは、iPhoneやAndroidなどスマートフォンの中に入っているチップのことで、直径1cm程度とかなり小さいです。
スマートフォンの横に挿入されているもの、背面部のバッテリーの近くにあるものなど機種によって異なります。
このSIMカードには、自分の電話番号など契約者情報が保存されており、この情報をもとに電話やインターネットが楽しめます。
勘違いしやすいこととして、電話帳やメールの内容、インターネット閲覧履歴などの情報はSIMカードには入っていないので、もし誰かに自分のSIMカードを貸しても基本的に個人情報が閲覧されることはありません。
あくまでも、SIMカードには、電話やインターネットをするための情報が保存してあるだけです。
また、SIMカードには、大きい順に「標準SIM」、「microSIM」、「nanoSIM」と3種類のサイズがあり、iPhoneなど最近のスマートフォンでは一番小さなnanoSIMが主流です。
今回、紹介する格安SIMは、ドコモやauなど、3大キャリアが提供しているSIMカードとは異なり、より安い料金でスマートフォンを運用できるSIMカードのこと。
スマートフォン代を節約したいという人に最適の通信サービスなのです。
また、この格安SIMは別名「MVNO(エムブイエヌオー)」とも呼び、Mobile Virtual Network Operator (仮想移動体通信事業者)の頭文字を取ったものです。
格安SIMの種類は?
格安SIMの回線は3種類
格安SIMには、現在、ドコモ系、ソフトバンク系、au系の3つあります。
あくまでも、「系」なので、格安SIMはドコモ、au、ソフトバンクということではありません。
格安SIMでは、ドコモやソフトバンクなどキャリアの電波を借りてサービスを行っており、現在発売されているほとんどの格安SIMが、ドコモ回線を利用しています。
その次に多いのが、au回線、そして最近増えているのがソフトバンク回線です。
電話番号の有無
そして、格安SIMには、インターネットだけ可能な「データ専用SIM」と、通話とインターネット両方ができる「音声通話対応SIM」の2種類が用意されています。
080や090の電話番号を使って通話をしたいという人は、音声通話対応SIMを選びます。
ちなみに、キャリアでは、基本的に通話とインターネットができるので、同じような使い方をしたいという場合は、迷わず音声通話対応SIMを選ぶようにしましょう。
ただ、データ専用SIMでは、音声通話がついていないので料金は安くなります。
VoLTE対応かどうか
「Voice over LTE」の略で、LTEのデータ通信を使う音声通話システムのことで、これまでの3G音声通話と比べて、より高音質な通話が可能です。
キャリアは、このVoLTEに対応していますが、格安SIMではau系の格安SIMだけがVoLTEに対応しています。
音声通話の品質にもこだわるという人は、au系の格安SIMがおすすめです。
格安SIMが安い理由
では、なぜ格安SIMは、通話やインターネットなどキャリアと同じことができるのにそんなにも安いのでしょうか。
それには、いくつかの理由があります。
格安SIMが安い理由その1:回線を借りているから
ドコモなどの回線を借りてサービスを行う格安SIMでは、電波を飛ばすために何かを設置したりする費用がかからないので、コストが抑えられます。
格安SIMが安い理由その2:サポートを最小限に抑える
キャリアでは、ドコモショップなど専用ショップが街の至る所にあり、スマートフォンの使い方などわからないことを直接質問できるので、ユーザーにとっては非常に便利です。
ただ、それと同時に人件費、店舗の電気代、土地代、建物代など、多くの費用がかかっています。
格安SIMでは、最近になって専用ショップが増えていますが、基本的に契約から解約までインターネット上で完結するので、そのようなショップにかかる費用は必要ありません。
そのため、ユーザーが支払う金額も減るため、安さを実現しているのです。
ただ、このサポートに関しては、格安SIMのデメリットにもなり得るので別の記事で詳しく解説します。
格安SIMが安い理由その3:キャリアが高すぎるだけ
キャリアの料金が単純に高いだけという見方もあります。
毎月、8,000円~10,000円ほど払っている人が多く、それは本当にスマートフォン代金として妥当な金額なのでしょうか。
ショップでスマートフォンを契約する際、よくわからないオプションをつけさせられ、本来、あまり必要ではないものまで支払っている人は少なくありません。
自分に何が必要で、不必要なのかなど、もう一度、自分のスマートフォンのプランを見直してみたほうがいいかもしれません。
この他にも、格安SIMが安い理由はありますが、大きなものはこの3つです。
格安SIMが使える端末
基本的に、スマートフォンでは格安SIMを使えますが、必ずしも全てのスマートフォンで使えるというわけではありません。
というのも、先に述べた格安SIMがどの回線を借りているのかによって、使える格安SIMが異なるからです。
ドコモ回線はドコモ端末ならOK
もし、自分のスマートフォンがドコモと契約した端末なら、ドコモ回線を使った格安SIMであれば問題なく使用できます。
これは、他の回線でも同じで、auで契約した端末なら、au回線を使った格安SIMなら使用可能、ソフトバンクで契約した端末なら、ソフトバンク回線の格安SIMを使用できます。
そのため、ドコモで契約した端末を、au回線やソフトバンク回線の格安SIMでは使えません。
ただ、一つ例外があり、それはどこのキャリアのロックもかかっていない「SIMフリー」端末というものです。
SIMフリー端末は、通信事業者を選ぶことなくSIMカードが使えるスマートフォンのことで、これなら基本的にどこの回線の格安SIMでも問題なく使えます。(※周波数の関係で使えないケースもある)
Apple Storeで購入したiPhoneや、キャリアで購入したスマートフォンでもSIMロック解除を行なった端末ならSIMフリー端末になります。
ちなみに、総務省が定めたSIMロック解除の条件は、2015年5月以降に販売されたスマートフォンなので、全てのスマートフォンでSIMロック解除ができるわけではありません。
気になる人は、各自キャリアに問い合わせてみてください。
まとめ
今回は、今話題の格安SIMについて紹介しました。
ここ数年、シェア率が急激に上がっている格安SIMに注目です。